【コラム】冬の天気について
12月に入り、冬の様相が目立ち始め、街を歩く人の服装も冬バージョンとなってきました。
この時期によく現れるものが、冬の典型的な西高東低型の天気図です。
こんな天気図の際には、「今日は西高東低の気圧配置となり、北西よりの風が強く、日本海側では、雪や雨が降り、太平洋岸では風が強く、晴れた天気となる予報です。」と解説されることが多いと思います。
では、この時の「西高東低」とは何でしょうか?
今回は、冬の典型的な天気図についてご紹介したいと思います。
「西高東低」について
※引用:気象庁「天気図」
上記の天気図は、最近の天気図を気象庁のHPから引用したものです。
この天気図は、冬の典型的な気圧配置で、日本の西に高気圧、東に低気圧があることから、西高東低型気圧配置と呼ばれています。
西高東低の気圧配置になると日本では、厳しい冷え込みとなります。
また、日本海を渡ってきた大陸からの風が海上で水蒸気をふくみ、日本海側の地域では雨または雪となります。一方、太平洋側の地域では山を越えて乾燥した吹き下ろしの風が強くなります。
当社の近辺である愛知県、岐阜県などでは、伊吹おろしと呼ばれる強い北西風が吹きます。
※「伊吹おろし」とは、風上側にある伊吹山から吹き付ける季節風です。
これは、西高東低型では、等圧線が日本付近で南北に何本も走り、気圧傾度が大きくなるため風が強まるからです。
いかがだったでしょうか?
今回は冬の典型的な天気図についてご紹介しました。
最近は一段と寒さが厳しいですが、皆様体調を崩されないように暖かくしてお過ごしください。