【作業環境測定】作業環境管理専門家とは?役割と重要性について
作業環境管理専門家は、労働環境や作業員の健康を守るために重要な役割を果たしています。特に、化学物質の取り扱いや有害物質の管理が必要な業界では、作業環境管理専門家の存在が欠かせません。
また、作業環境測定で第三管理区分となった場合、外部の作業環境管理専門家に改善などの意見を聞くこととされています。
※詳しくはこちら「【令和6年4月1日より施行】作業環境測定後の措置強化が行われます!」のブログでご紹介しています。
そこで今回は、作業環境管理専門家の役割とその重要性について詳しく説明します。
作業環境管理専門家の役割
作業環境管理専門家は、第三管理区分に区分された作業場等において、作業環境の改善の可否等を確認する役割を担っています。
その役割を果たすために確認すべき内容は以下の通りです。
- 作業環境測定結果報告書の確認
現状把握のため、直近3回分の報告書に目を通し、作業内容の把握や結果の分析を行い
ます。また、区分の推移も確認します。
- 取り扱う化学物質等の詳細確認
作業環境改善措置を検討するために、SDS情報を理解し、危険有害性の把握を行いま
す。リスクアセスメントの実施や情報伝達なども確認します。
- 健康診断結果の確認
過去3年分の特殊健康診断結果を確認し、産業医などと連携して現状把握を行います。
- 現場と報告書との照合
現場での発散源等や気流などの環境条件を確認し、報告書と照合します。また、第三
管理区分となる原因の究明も行います。
- 作業環境改善等の提案
施設や設備の設置状況、作業工程、方法に関する工学的対策を踏まえ、総合的かつ効
果的な改善措置を講じます。保護具着用の管理も行い、最終的に経済合理性について
も確認します。
- 労働衛生教育等実施
安全な職場環境を形成するために、安全衛生管理体制が適切に構築されているか、安
全衛生活動が実施されているかを確認します。
なぜ作業環境管理専門家が重要なのか?
前述したように、作業環境測定結果が第三管理区分に区分された場合、外部の作業環境管理専門家に相談し、意見を聞く必要があります。作業環境管理専門家には化学物質や有害物質に対する深い知識、現場の状況把握能力、工学的知識などが求められ、その専門性と総合力が重要となります。作業環境管理専門家が適切な管理を行うことで、作業場の安全性が確保され、作業者の健康被害が発生するリスクを最小限に抑えることができます。このように、作業環境管理専門家は非常に重要な役割を果たしています。
作業環境測定のご相談はぜひ尾北環境分析まで
今回は、作業環境管理専門家の役割とその重要性についてご紹介しました。
当社は作業環境測定機関として作業環境測定を行い、さらに作業環境管理専門家として助言することができます。
作業環境改善のアドバイスからリスクアセスメントまで幅広くサービスを提供していますので、ご相談がありましたら、ぜひお問合せください。
※参考:公益社団法人日本作業環境測定協会「化学物質管理専門家・作業環境管理専門家名簿」