【コラム記事】なぜ「赤チン」の製造が完全終了となったのか?

なぜ「赤チン」の製造が完全終了となったのか

最近のニュースで、「赤チン」の製造が完全に終了するという話題が出ていました。

年配の方は、子どものころ傷口に赤チンを塗ってもらった思い出があるのではないでしょうか?

そこで今回は、この懐かしい「赤チン」がなぜこのタイミングでなくなるのか調べてみましたのでご紹介したいと思います。

「赤チン」について

「赤チン」の正式名は「マーキュロクロム液」といいます。赤チン

有効成分は、メルブロミン(2,7-ジブロモ-4-ヒドロキシ水銀フルオレセイン二ナトリウム塩、C20H8Br2HgNa2O6)という有機水銀化合物です。

有機水銀ですが毒性は低く、消毒薬として安心して使われてきました。

しかし水銀に関する水俣条約が平成29年に発効し、「水銀による甚大な被害を経験した国として、環境保全対策を強化するとともに、政府等が一体となって水銀対策に取り組む」ということになりました。

具体的には製品の水銀不使用、環境への排出抑制、管理の強化、啓発や研究などが挙げられます。

これによりすべての製品で水銀を使用しないこととなり、すでに乾電池やボタン電池では水銀不使用となっているほか、2020年末で水銀温度計や赤チンなどが製造・輸入禁止となります。

そのため、このタイミングで「赤チン」が市場から完全になくなったということです。

そのほか、蛍光灯(ガラス管内に水銀蒸気が封入されている)については順次LEDに切り替わるものとされています。

ご家庭などで今あるものを引き続き使用することはまったく問題ありませんが、使用終了後の廃棄に当たっては各自治体の決まりに従って適正に行うことが求められます。

また事業者の方については、廃棄物中の水銀の含有量について廃棄物業者から問い合わせを受けたり(含有量が15mg/kg超で水銀含有ばいじん等となり、1000mg/kg以上で水銀の回収が義務となります)、大気汚染防止法の水銀排出施設では排ガス中の水銀濃度の測定が必要となる場合があります。

最後に

いかがだったでしょうか?

今回のブログでは、なぜ「赤チン」がこのタイミングでなくなるのかご紹介しました。

当社では廃棄物中の水銀含有量の測定や排ガス中の水銀の測定などを行っています。

ご相談などありましたら、お気軽にお問い合わせください。