【コラム記事】なぜ消毒用アルコールはコロナウィルス対策に効果があるのか

コロナ 効果

新型コロナウイルス感染症について世界保健機関(WHO)は、令和2年1月30日に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言しました。

その後、世界的な感染拡大の状況、重症度などから3月11日に新型コロナウイルス感染症をパンデミック(世界的な大流行)とすると表明しました。

現在世界中でまん延している新型コロナウイルスの消毒剤として厚生労働省は

  • 消毒用アルコール
  • 0.05~0.1%の次亜塩素酸ナトリウム溶液
  • 石鹸

による洗浄を推奨しています。

そこで今回は、消毒用アルコールがどのように作用して新型コロナウイルスを滅失させるのかについてご紹介したいと思います。

まず、消毒用アルコールの作用についてご説明する前に新型コロナウイルスの構造についてご説明していきます。

コロナウイルスとは?

コロナウイルスは、エンベロープウイルスというウイルスに分類されます。

コロナウイルスは、一番外側が脂質の膜で覆われており、その膜の中に遺伝子(コロナウイルスの場合RNA)が入っています。

この脂質膜のことをエンベロープ(包み)といい、エンベロープにはスパイクタンパク質という宿主の細胞に入り込む際に必要な物質が生えています。

エンベロープウイルスの仲間

エンベロープウイルスの種類として

  • インフルエンザウイルス
  • ヘルペスウイルス
  • 風疹ウイルス
  • B型やC型肝炎ウイルス
  • エイズウイルス

があります。

逆にエンベロープを持たないノンエンベロープウイルスと呼ばれるウイルスも存在します。

ノンエンベロープウイルスの仲間

ノンエンベロープウイルスの種類として

  • ノロウイルス
  • ロタウイルス
  • アデノウイルス

があります。

次に消毒用アルコールの殺菌作用についてご説明します。

消毒用アルコール殺菌作用とは?

消毒用アルコールがコロナウイルスを滅失できる理由として、消毒用アルコール(一般的に使用されるのは約70%濃度のエタノール)には水にも油にも簡単に溶ける性質を持っており、アルコールがエンベロープウイルスと接触するとウイルスの一番外側にある脂質の膜を溶かしてしまいます。

消毒用アルコール使用濃度については6/17の記事で紹介しておりますのでご参考にしてください。

脂質の膜が溶けてしまうと、ウイルス内部の遺伝子情報が流れ出し、スパイクタンパク質もなくなります。

最終的に、宿主の細胞に入り込めなくなり、感染力をなくします。

上記のような化学的作用によりウイルスは殺菌されます。

※脂質膜を持たないノンエンベロープウィルス(ノロウイルスなど)には殺菌効果が薄くなるとされており、その場合は熱水消毒(80℃のお湯で10分間洗浄)か、次亜塩素酸ナトリウム溶液を使用することが推奨されています

最後に

いかがだったでしょうか?

今回のブログでは、消毒用アルコールがどのように作用してコロナウイルス対策に効果があるのかご紹介しました。

消毒用アルコールは万能というわけではないので、過信は禁物です。

当社では、高濃度エタノールのご紹介をしていますので、お気軽にお問合せください。

また、消毒用アルコールの正しい使用方法についてなぜ消毒用アルコールにはエタノールが使用されるのかご紹介しているブログもありますので、ぜひご覧ください!