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【水質分析】レジオネラ症とは?症状とその対策について

レジオネラ

以前、名古屋市の入浴設備を感染源とするレジオネラ症発生事件のニュースがありました。

※参考:名古屋市「報道資料 令和2年10月12日発表 入浴施設を原因とするレジオネラ症発生について

そこで今回は、レジオネラ症の解説、原因と感染経路、その対策についてご紹介したいと思います。

レジオネラ症について

レジオネラ症とは、レジオネラ属菌による細菌感染病です。

レジオネラ属菌には現在までに60種類が知られていて、その中でも代表的なのはレジオネラ・ニューモフィラによる肺炎が多いです。

病型は、重症型の「レジオネラ肺炎」と、肺炎をおこさず一過性の発熱だけで自然に改善する「ポンティアック熱」があります。

レジオネラ症の歴史は1976年、アメリカのフィラデルフィアにおける在郷軍人集会(Legion)で重症肺炎患者が集団発生したとして発見されたことにより知られるようになりました。

この事例にならって「Legionnaires’ disease」と命名されることとなり、原因細菌は「Legionella」と呼ばれるようになりました。

原因と感染経路について

主にレジオネラ属菌に汚染されたエアロゾル(細かい霧やしぶき)を人が吸い込むことで感染すると言われています。

エアロゾルが発生しやすい人工的な循環式浴槽や冷却塔、加湿器、給湯設備中にレジオネラ属菌が侵入して繁殖をすることにより、レジオネラ属菌を含むエアロゾルが発生します。

人から人への感染はしませんが、乳幼児や高齢者などの抵抗力の弱い人や喫煙者などに感染しやすく、また病気の進行も早いため、急激に重症化して死亡してしまうこともあります。

症状について

レジオネラ肺炎の場合

レジオネラ肺炎の潜伏期間は2日~10日です。

症状は全身倦怠感、頭痛、筋肉痛、食欲不振に始まり、腹痛、下痢などの消化器症状や、38度以上の発熱、悪寒、胸痛など、また幻覚、手足が震えるなどの中枢神経系の症状がみられるのもレジオネラ肺炎の特徴です。

重症化しないためには早期診断、早期治療がとても重要で適切な治療と有効な抗菌薬を投与することで死亡率を下げることができるそうです。

ポンティアック熱の場合

ポンティアック熱の潜伏期間は1日~2日です。

突然の発熱に全身倦怠感、悪寒、頭痛、筋肉痛などの症状はありますが、肺炎症状はみられなく、一過性のもので2日~5日程度で自然に治癒します。

国内の発生例は一年中みられますが、ここ数年は事例が増えているようです。

2018 レジオネラ感染者数

引用:名古屋市「レジオネラ症情報

感染を防ぐ方法について

身近な感染源としては、超音波振動などの加湿器を使用する時や循環式浴槽(追い炊き機能付き風呂・24時間風呂など)です。

対策として

  • お風呂のお湯は定期的に入れ替えをし、浴槽の汚れを落として清潔を保つこと
  • 加湿器を使用する時などは、水の継ぎ足しはやめて、毎日新しい水を入れ替えて使用し、使用後はこまめにタンクを洗浄して乾燥すること

これらを行うことにより、レジオネラ属菌が増殖しやすい環境をなくすことができます。

最後に

今回のブログでは、レジオネラ症の解説、原因と感染経路、その対応についてご紹介しました。

当社は、レジオネラ属菌の検査をしております。

ご相談などありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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