【コラム記事】海岸漂着ごみによる環境への影響について

海洋について

海岸に漂着するごみの主なものは、「プラスチック製品」「流木・灌木(かんぼく)類などの自然物」「プラスチック製品を含む漁業系製品」の3つに分類されます。

特にプラスチック製品が多くの割合をしめ、海岸漂着ごみ問題の大きな課題となっています。

公共事業として海岸漂着ごみの現状や組成分析などが行われ、日本各地の海岸における漂着ごみの特性が整理されています。

また、地域ではボランティア活動などにより清掃されるものの、流出するごみは後を絶たない状況です。

そこで今回は、海岸漂着ごみの中で、プラスチック問題についてご紹介したいと思います。

プラスチックごみ問題について

海岸漂着ごみの中の人工物の大半を占めるプラスチック問題について、整理しながら、環境問題について考えていきたいと思います。

現在、世界の海にはすでにプラスチックごみが、1億5,000万トンと存在していると推計されて、世界的に海洋プラスチック問題が深刻化しています。

また、毎年800万トンもの新たなプラスチックごみが海洋に流出しているとも言われています。

これはなんと重量にして、ジャンボジェット機5万台分にも相当するとされています。

引用:WWFジャパンHP

こうしたプラスチックごみは、海の生態系に脅威となり、漂着した海岸を汚す形になります。

このままでは、近い将来、海洋がプラスチックゴミで埋め尽くされて、多くの海洋生物が絶滅する危惧さえ、さけばれています。

また、小さく分解されたマイクロプラスチックが海の生物体内などから見つかるようなニュースが報道されており、この問題に対する関心は今までになく高まっています。

海洋プラスチックごみは、先に記したように、毎年800万トンが海洋に流れ込んでいるといわれており、下表の様な排出割合になっています。

ランキング

参照:環境省「海洋プラスチック問題について

日本で発生しているこの6万トンのうち、実に80%近くが街で捨てられた廃棄ごみが、水路や川を伝って海洋に流れ込んでいます。

この中には、ごみ集積施設からの漏洩や、災害での住居・農業系資材の流出など、意図せずに発生しているものも含まれています。

また、30年後にはプラスチック生産量は現在の約4倍となり、このままプラスチックごみの流出が続けば、「2050年の海は、魚よりもごみの量が多くなる」ともいわれています。

いかがだったでしょうか?

今回は、海岸に漂着するごみの中で、大半を占めるプラスチックごみに関する実態を世界規模での数字で整理してみました。

自分の身近なコンビニの袋や包装パッケージといったほんの軽いごみだとして、世界全体ではとんでもない量になっています。

身近な環境を考えることがこうした解決の糸口になるものと信じて、一人一人ができることを確実に実行していくことが大切なことと考えています。

次回は、海岸に押し寄せる海岸漂着ごみの実態及びその調査方法に関することをご紹介します。

当社では、海岸ごみをはじめ、一般のごみ組成分析なども行っています。

環境問題の基礎的な資料として整理しながら、身近な環境を考えるご支援をしております。

ご相談等ありましたら、お気軽にお問い合わせください。