【作業環境測定・悪臭測定】温湿度計について
作業環境測定や敷地境界の悪臭測定では、報告書に温度、湿度、風速を記載する必要があります。
これらを測定する際に、当社では、専用の温湿度計、微風速計を使用しています。
そこで今回は、温湿度計についてご紹介したいと思います。
※微風速計については、後日ブログにてご紹介予定となっています
温湿度計について
温湿度計の代表的なものは
- アスマン通風乾湿計
- WBGT計
などがあります。
作業環境測定ガイドブック6には、アスマン通風乾湿計と同等であれば、電気式の温湿度計も認められています。
アスマン通風乾湿計
アスマン通風乾湿計は、公益社団法人 日本作業環境測定協会 作業環境測定ガイドブック6に記載されている代表的な温湿度計になります。
アスマン通風乾湿計には「乾球」と「湿球」と呼ばれる専用の温度計が備え付けられており、「乾球」では、そのまま通常の温度を測ることができ、「湿球」は、温度計の先端に、水で濡らしたガーゼが巻きつけてあり、その水分を含んだ状態の温度を測ることができます。
この「乾球」と「湿球」の温度差から、専用の湿度表を用いて湿度を測定することができます。
ただし、測定時には温度計が設置してある「通風筒」と呼ばれる金属の筒の中にゼンマイを回し、風を送り込み、温度を安定にする必要があります。
アスマン通風乾湿計の特徴として、構造的に故障が少ないことです。
電子部分が全く使われていないタイプのものなら、ほぼ故障することはないかと思います。
WBGT計
WBGT計は、電子タイプの温度計になります。
電子制御による温度計のため、温度、湿度を自動的に測定することができます。
ただし、アスマン通風乾湿計に同様、温度や湿度が安定するまで時間がかかります。
WBGT計の特徴として、特別な操作が必要なく、簡単に短時間で温度や湿度を測定できることです。
また、軽量でコンパクトに作られているため、運搬作業も容易に行うことができます。
しかし、精密機器ですので故障する可能性はあります。
電子のセンサー部分に、物や雨水などが接触、付着しないよう、測定で用いる際は、注意する必要があります。
最後に
今回のブログでは、温湿度計についてご紹介しました。
当社では、作業環境測定や悪臭測定を行っておりますのでご相談などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。