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【コラム記事】二酸化炭素からわかる!コロナ禍で注目されるようになった換気について

換気について

換気とは「室内の汚れた空気」を室外の新鮮な空気に入れ替え、きれいな空気に保つことです。

2003年の建築基準法改正で一般家庭でも換気設備の設置が義務付けられていますが、多数の人が出入りする店舗や事務所等ではより重要になります。

では、「室内の汚れた空気」にはどんなものがあるのでしょうか?

今回は、換気についてご紹介したいと思います。

「室内の汚れた空気」とは?

人の呼気に含まれる二酸化炭素、燃焼の際に発生する一酸化炭素、シックハウスの原因となる化学物質、ハウスダスト、細菌やウイルスなども汚れの原因として考えられます。

ちなみに建築物環境衛生法では以下の基準が定められています。二酸化炭素

※1ppm…100万分の1であるを表す数値

この中で二酸化炭素は毒性はほとんどないものの、換気の効果を確認するうえで重要な項目となっています。(作業場での上限は5000ppm(0.5%)、3%を超えると頭痛やめまいなどの症状が出るとされています)

では、二酸化炭素を基準値の1000ppm以下に保つための必要な換気量はどのぐらいでしょうか。

換気はどのくらい行う必要がある?

建築基準法では換気量は一人当たり毎時20m3、厚生労働省の「冬場における「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気の方法」(令和2年11月27日)では一人当たり毎時30m3となっています。

参考:厚生労働省「冬場における換気の悪い密閉空間を改善するための換気の方法

この換気量は以下の計算から求められます。

人の呼気から発生する二酸化炭素は安静時約13L/h、中程度の作業時で約20L/h とされています。

これをそれぞれ20m3、30m3ので割り算すると650ppm~667ppmになり、もともと大気中に含まれる二酸化炭素を足しても1000ppmに収まるというわけです。

機械式の換気装置の場合は、機械の能力から求められますが、窓を開けるなどの換気方法では、実際に二酸化炭素を測定しないと換気が有効にできているかわかりません。

当社では二酸化炭素などの空気環境測定を実施しています。

お客様の状況に合わせた測定器の選定などのご相談にも応じていますので、気になる方はぜひご連絡ください!

最後に

今回のブログでは、コロナ禍で注目されるようになった換気と、その必要な換気量についてご紹介しました。

空気環境測定についてご相談などありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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