【作業環境測定・悪臭測定】風速計について
作業環境測定や敷地境界の悪臭などの測定では、報告書に温度、湿度、気流を記載しています。
それらを測定するために、当社では専用の温湿度計、風速計を使用しています。
そこで今回は、風速計とはどういった機器なのかご紹介していきます。
風速計について
昨今の作業環境測定や悪臭などにおいてデジタル風速計は、幅広く使われています。
気流を感知したら、風速計本体部分にあるデジタル表示盤に風速が表示されます。
風速はm/sで表し、mはメートル、sは秒を表します。
風速計の値段や性能で感知できる幅は異なりますが、最小単位で0.01m/s、最大で20~30m/sのものがあります。
風速を体感で説明すると
- 風速が10m/s以上15m/s未満の風…風に向かって歩きにくくなる、傘がさせない
- 風速が15m/s以上20m/s未満の風…風に向かって歩けなくなり、転倒する人も出る
- 風速が20m/s以上30m/s未満の風…何かにつかまっていないと立っていられない
となります。
参考:気象庁「風の強さと吹き方」
風速を測定する時、風や気流を感知する媒体として、センサーによる熱線式風速計と、風車のようにプロペラが回転して風速を測定するベーン(風車)式風速計が代表的なものとしてあります。
熱線式風速計とは
風速計の先端にセンサーが付いており、センサーが気流を感知したらセンサーの先端にある熱によって抵抗値が変化すると抵抗体の温度が下がり、電気抵抗が小さくなり、抵抗が減少した分が風速に変換され、風速計本体の画面に風速が表示されます。
風速が弱くなると、抵抗体の温度は上昇し、電気抵抗は大きくなり、抵抗が増えた分が風速に変換されます。
センサー式のものは、0.01m/s単位から測定することができるものもあり、幅広くカバーできます。
ただし、精密な電子部品が使われているため、センサー部分が傷つかないように注意して扱う必要があります。
値段も高額になります。
当社では、作業環境測定や屋内外の測定で主に使用しています。
ベーン(風車)式風速計とは
この風速計は風速計に付いたプロペラが回転することにより、その回転数を風速に換算し、風速計本体の画面に風速が表示されます。
ただし、弱い気流だとプロペラが上手く回転できず、正確な風速を計測することができないため、弱い気流を測定するには不向きとなります。
このような風速計は屋外の強風時などで使うことがあります。
センサー式とは違い、値段は安価なものが多いです。
また、風速計の機種によっては風速だけでなく、温度、湿度も測定できるものもあります。
当社では、どちらの風速計も所持していますが、熱式風速計の方を多く使用しています。
最後に
今回のブログでは、風速計についてご紹介しました。
当社では、作業環境測定や悪臭測定なども行っております。
ご相談などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。