【江南市の飲食系事業者】グリース阻集器(グリストラップ)とは?処理の仕組みと必要性について
下水道に継続して水質基準を超える汚水を流す場合には、除害施設の設置が義務付けられています。
※下水道の水質基準についてはこちらのブログを参考にしてください
除害施設の一つとして、グリース阻集器というものがあります。
そこで今回は、グリース阻集器とは何かご紹介したいと思います!
グリース阻集器について
グリース阻集器とは、排水中の油脂分を分離・貯留して排水管・下水道管に流さないようにする装置で、グリストラップとも呼ばれます。
阻集器内に流れ込んだ排水中の油脂分は、比重が軽いため浮上し、油脂分の少ない排水だけが排水管へ流れていきます。
グリース阻集器の構造
引用:東京都「飲食店のみなさまへお願い」
上記図のような構造となっているため、定期的な清掃が必要です。
清掃を行わないと阻集器の能力が低下してしまいますので、日々の清掃を必ず行ってください。
阻集器の維持管理については、各自治体で管理要綱が定められています。
引用:東京都下水道局「リーフレット」
また、油脂分を分解する酵素を利用する処理装置を追加設置することは禁止されています。
なぜなら、既設の阻集器に油脂分を分解する酵素等を利用する方法は、接触時間が短すぎるため、阻集グリースやたい積残さの分解に期待することができないからです。
ばっき装置によって槽内がかくはんされ阻集グリースや、たい積残さが流出することなどから、日本阻集器工業会では設置しないよう呼びかけが行われています。
日本阻集器工業会のホームページで、適正な性能を持つ装置として認定された製品の一覧を見ることができます。ぜひご参考ください。
※参考:日本阻集器工業会HP
最後に
今回のブログでは、除害施設のひとつであるグリース阻集器についてご紹介しました。
当社では、除害施設から排出される下水の水質検査を行っております。
下水の水質についてご相談などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。