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【粉じん測定】デジタル粉じん計とは?仕組みから構造まで詳しくご説明!

デジタル粉じん計

作業環境測定の一つである屋内作業場における空気中の土石、岩石、鉱物、金属または炭素の粉じんの濃度の測定を行う際、「デジタル粉じん計」という測定機器を使用します。

※粉じん測定についてはこちらのブログを参考にしてください

そこで今回は、デジタル粉じん計とはどういった機器なのか、どういった仕組みで測定を行うのか詳しくご紹介したいと思います!

デジタル粉じん計について

デジタル粉じん計は空気中に含まれる粉じんの濃度を測定する際に使用する小型の測定機器です。

デジタル粉じん計には、次のような特徴があります。

デジタル粉じん計の特徴

  1. 短時間で測定することができる
  2. 取り扱いが極めて簡単で、特別な熟練を要さず、取り扱い上の個人差が少ない
  3. 一般に小型軽量で、持ち運びに便利である
  4. 電池または交流電源で駆動できる
  5. 一般に感度が高く、低濃度の粉じんでも測定が可能である
  6. 精密計器であるため、粗雑な扱いは故障の原因となる
  7. 煙やミストなど、全ての浮遊粒子状物質の影響を受けるため、粉じんの種類、形状により感度が異なる

また、デジタル粉じん計は機器により使用している原理が違います。

「光吸収方式」や「圧電天秤方式」など様々な方式がありますが、当社では「光散乱方式」という原理のデジタル粉じん計を使用しています。

「光散乱方式」について

「光散乱方式」とは、空気中に浮遊している粒子に光を照射し、照射された粒子が光を四方八方に散乱する現象を利用した方式です。

身近な例だと、映画館や劇場で同じような現象をみることができます。

映画館や劇場では放映時や上演時には、天井の電気が消され、映画館のスクリーンや劇場の舞台周りだけがスポットライトに照射されその周辺だけが明るくなります。

その際に、空気中に舞っているほこりが光に当たってキラキラと光る現象を見たことがあると思います。

この現象を利用してデジタル粉じん計で粉じん濃度を測定しています。

次にデジタル粉じん計の構造についてご説明します。

デジタル粉じん計の構造

デジタル粉じん計の中には、光源としてレーザーが導入されています。

空気中の粉じんに散乱された光の強度を電気信号に換えて、「相対濃度」として表示します。

濃度測定の際には以前ブログでご紹介したハイボリュームエアーサンプラーと組み合わせて測定を行います。

※ハイボリュームエアーサンプラーについてはこちらのブログをご参考にしてください

最後に

今回のブログでは、デジタル粉じん計とはどういった機器なのか、どういった仕組みで測定を行うのかご紹介しました。

粉じん測定についてご相談などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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