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2020.09.11(金)

【粉じん測定】「ローボリュームエアーサンプラー」についてご紹介!

ローボリュームエアーサンプラー

当社では、作業環境測定の粉じん測定において、作業場の粉じんの質量濃度を求める際に、「ローボリュームエアーサンプラー」または「ハイボリュームエアーサンプラー」という測定機を使用しています。

※粉じん測定についてはこちらの記事をご参考にしてください

しかし、測定に詳しくない方だと、ローボリュームエアーサンプラーとは何か、どういった仕組みで測定しているのか、分かりづらいと思います。

そこで今回は、ローボリュームエアーサンプラーについてご紹介したいと思います!

ローボリュームエアーサンプラーについて

ローボリュームエアーサンプラーとは、空気中の粉じんの濃度を測定するときなどに使用される機器で、主に作業環境測定で粉じんの濃度が比較的高いと思われる作業場での測定に使われています。

ローボリュームエアーサンプラーは機材が軽く、持ち運びが容易であることが特徴です。

ローボリ

写真の左側にある捕集器の中には、一定の規格のろ紙が入っており、このろ紙に空気中の粉じんを捕集します。

当社で使用している慣性衝突式分粒装置を使う場合は1分あたり20ℓ採取を行います。

この流量で空気を吸引することで「吸入性粉じん」として表される4μm以下の粒子を50%、10μm以上の粒子は100%カットし、採取することができます。

分流表

測定にかかる時間は、粉じん濃度、広さにより異なりますが、最低1時間程度とされています。

ローボリュームエアーサンプラーを使用した粉じん測定方法について

粉じん測定では、肺まで到達する可能性のある「吸入性粉じん」を測定対象とするので、前述のようにして分粒装置を使用し、吸入性粉じんをろ紙に捕集します。

粉じんを捕集する前と後のろ紙の質量と吸引した空気量を用いて環境中の粉じん濃度を求めます。

一方、作業環境測定の粉じん測定の場合、デジタル粉じん計を用いる相対濃度測定が認められているので、相対濃度計であるデジタル粉じん計を用いて粉じんの濃度を測定する際には、質量濃度変換係数(K値)を求める必要があり、そのために、ローボリュームエアーサンプラーとデジタル粉じん計の2つを使用して測定を行います。

※デジタル粉じん計についてはこちらのブログをご参考にしてください

最後に

今回のブログでは、粉じん測定で使用するローボリュームエアーサンプラーについてご紹介しました。

作業環境測定の粉じん測定についてご相談などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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